"数の大小"で揺らぐ人間の心 ~ポッドキャスト聴後感想文『TBSラジオ 荻上チキ Session 22』 [生き方]
「へースゴイ!」と「なんだソンなもんか」をほぼ同時に体験しました。
心臓ってやっぱスゴい!と思った瞬間
TBSラジオ『荻上チキ Session 22』はいつもポッドキャストで聴いてます。ときたま我慢しきれなくなった感情をツイートで吐き出してます。
”心臓”についての新刊をお書きになった研究者の先生がゲストに来られた回を聴いていた時のこと。
心拍数の話題になり、先生の解説。
「心拍数は1日にだいたい10万回です」
に、スタジオ全体が「ヘー!」わたしも「ヘー!」と、数の多さに驚きました。
たまたまその日に血圧測定をしたので、検証してみたくなりました。
血圧測定の結果: 78回/分
でしたので、
78回 × 60分 × 24時間 = 112,320回
ほぼピッタリ!先生さすがプロ、数値を正確に覚えていらっしゃる。
夜はもっと心拍数低いし、スポーツしてりゃもっと上がるし、正確ではないですが、いわゆる"粒度"としてはコンなもんの値なんでしょう。
あなたが悪いのではありません、わたしの心が冷めてしまったのよ
『人間は一生で心拍数は何回か計算しよ』とくだらないことをやってみました。平均寿命80歳でやってみるか、と。
112,320回 × 365日 × 80年 = 3,279,744,000回
"32億回" です。
おおっ!と内心盛り上がりましたがすぐに、
「ンッ、まてよ?30億回って多いのか少ないのか?」
非現実な数で頭が混乱してます。
多いか少ないか、わかりにくいのでどうしようか、と考え、ヒラメキました。
「人間、という同じ対象で、細胞数と比べてみるといいかも。でも確か脳細胞は何十億個とか聞いたことあるし、人体すべての細胞数となると、"32億個"ってたいしたことないかも、、、」
と、途端に気持ちが冷めていきました。あの盛り上がりはなんだったのか、という寂しい風が心の中を通り過ぎていきます。
ネットで調べると定見がないのか数字はバラバラですが、10兆個以上はありそうです。
「"10兆個" か。メチャ多いな。ていうか、心拍数32億回ってぜんぜん低いじゃん」
スミマセン心臓さん、アナタに悪気はないのです。わたしの心があなたを弄んでしまったのです。
イヤイヤ、驚くような数字を聞かされて無神経に反応してしまうのがそもそもイカンのではないか!
これは人生の教訓にせねばならんゾ、と低く唸りながら、この記事を書くのでした。
まとめ
- フェルミ推定的には人の一生の心拍数は約30億回
- 一瞬おどろくけど、人間の細胞の数と比べるとたいしたことない
- 人間の感覚ってこうもいいかげんなものかと、あらためて実感
- 数字にはダマされるな!『比較』『割合』といったものは要注意だ!!
と心の中で噛みしめてみたけど、「お父さん、きょうテストで80点取ったよ」と娘に誇らしげに言われれば、ほかの子が100点であろうが、どんなに自分が理性的であろうが、即座に大声で「スゴイじゃん!」と叫ばねばならないのです。
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